這えば立て 立てば歩けの 親心

つい、大人の私たちは、子どもたちができるようになったことよりもまだできないことに目が行きがち。

でもちょっと待って。
子どもの様子をじっくり見つめれば、ついこの前までできなかったのに、できるようになったことがあるはず。

それに比べて大人の自分はどう?
この1日、この1か月、この1年で新しくできるようになったことがある?

急がば回れ。

子どもが1つ階段を上がったら、そこをしっかりと踏み固めさせよう。
足場が固まると、踏ん張れるから、次の階段を上がることができる。あわてて足場が緩いまま上がらせようとすると、踏ん張ることができなくて、次の階段を上がることができないから。

たくさんの力があることはステキ。
でも、その力をどう使っていいのか分からなければ、10の力で1のことしかできない。

それぞれの今ある力(知識)を使って、何ができるのか?
今ある力で、どうすれば課題をクリアできるのかを考える(知恵)子に育ってほしい。
すると、1の力で10のことができるから。

1つ課題をクリアすると、すぐに次の課題へと移りたい気持ちは誰しもあることでしょう。
でも、次々と課題というハードルを用意されると、大人も子どもも疲れます。いつまで頑張ればいいの?と・・・。
いつになったら、できたことを十分に認めてもらえるの?と・・・。
実は、次々と課題を用意しなくても、今ある力を十分に使って自分の足場を踏み固めると、子どもたちは自ら次の課題を自然とクリアしていくものなのです。
丸島保育園では、大人に必要なのは、子どもたちの自ら持てる力を信じる力なのだと考えています。