この世に生まれてからすぐに始まる食。
生まれたばかりの赤ちゃんは、誰に教わったわけでもないのに、母乳を吸うことをしっている。
なんと不思議なことだろう。
人は、生まれながらに“食が自らの命を守るために必要なこと“だと知っているのだ。

その姿に感じる。
食欲(食に対する意欲)は、すべての意欲につながると。
食欲があると、ものごとに対する意欲が出てくる。
食欲のある子どもは、いろんなことに意欲を持つ。
つまり、「生きるという営みの基本は食にある」と・・・。

だから、食を大切にする。
だから、食にこだわる。

季節や旬にこだわる。
手間をかけることにこだわる。
作り手の愛情にふれることにこだわる。
命を感じることにこだわる。
安全性にこだわる。
「いただきます」「ごちそうさま」という言葉に、その言葉の持つ意味にこだわる。

100%は難しいけれど、できるだけ添加物等を控えた自然な食材(子どもたちの体にいいもの)を選ぶように心がけています。
ごはんには、きび・黒豆等の雑穀が入ったものを毎日いただきます。
かつお節からとる出汁のかおりが、園中に広がります。

150㎡近くある園の畑で、野菜や果物を除草剤・農薬不使用で子どもたち一緒に育て、 収穫し、おかずやおやつにしていただきます。
子どもたちと「ちまき」「しそジュース」「おにまんじゅう」等、季節を感じられるもの、畑で育てたものを中心として使ったクッキングを毎月行っています。
これらの活動は、調理スタッフも一緒に。

もちろん、毎日のごはん(給食)では自分たちの食の作り手に、顔を見つめながら感謝を伝えます。
「いただきます」
「ごちそうさまでした」
「おいしかったよ」
「また作ってね」
調理スタッフも、子どもたちにとって大切な保育者です。