誰かと分かち合う場所や時間には、ルールと秩序が必要。
それは、みんなが居心地よい空間を作り出すために作る。
それは、みんなが自分らしく過ごすために作る。

みんなの中に私もいる。
大人もいれば、子どももいる。
目の色・肌の色・言葉・文化・好きなことや苦手なことが「私とは違う」人がいる。

みんなの中に私とは違う人(私が合わないと感じる人)がいるから、その人とは関わらない・・・
それでいいの?
これから育っていく子どもたちの世界観や価値観を、大人の都合で狭めてもいいの?

丸島保育園では、どうやったらみんなが居心地よく過ごせるかを考えることを大切したい。
違いを排除していくのではなく、お互いの違いを受け入れ合う方法を考える人に育ってほしいから。
自分の「私らしさ」と相手の「私らしさ」をお互いに尊重できる人に育ってほしいから。
「勝ち(WIN)ー負け(LOSE)」ではなく「勝ち(WIN)-勝ち(WIN)」の関係性を築いてほしいから。

みんな一緒にならなくていい。人はロボットじゃないから。
みんな完璧じゃないから、それぞれの味わいがある。
自分や人の「できないこと・ダメなところ」ばかりに目をやって「いいところ」を見失うのはもったいない。
「いいところ」を伸ばすことで、気づけば「できないこと・ダメなところ」を見失っていたい。
それぞれの得意なことと苦手なこと、それをお互いに手助けしたり、手助けされたりしながら みんなで居心地よく暮らしたい。

それぞれの家庭という社会で、それぞれの家庭のルールと秩序のもとで育ってきた子どもたち。
保護者もまたしかり。
それまで生きてきた社会の中で自分のルールと秩序ができあがっています。
自分とは違うルールと秩序の中で生活している人たちと出会うと、なんだか違和感を感じる。
それは、ごく自然なことだと思います。でも、違和感が嫌悪感にはなってほしくない・・・。

自分たちの文化を大切にしつつ、相手の文化も尊重する。
お互いに歩み寄って、お互いが居心地よく過ごせるために折り合い(=社会性)をつける。
どうしたら、そうなれるかを考えながら、丸島保育園のルールと秩序を作っていきます。

その中で私らしくいられるように、大人も子どもも「いいところ探し」が上手になりますように。
そして、丸島保育園という空間が、自然と私らしくいられる場所になれますように。