保育園は、子どもたちのよりよい成長の手助けをすることが仕事です。いま、若い世代の人たちがとても生きづらそうにしている現状を見ると、その人たちが育ってきた幼少期はどうだったのか・・・とその当時に思いを馳せてみます。

7年前に参加した講演会で、大日向雅美先生が、「今の若い人たちは・・・と言えない。だってその人たちを育ててきたのは私たちなのだから・・・。」と話されました。最近参加したおもちゃコーディネーター養成講座で、宍戸信子先生が、「目の前の子どもたちが20年後自分の職場に新人としてやってきたとき、ウエルカム♪と受け入れてあげたいよね。そのためには、何を育ててあげればよいのだろうか?」と話されました。
仕事柄、いろんな勉強会や講演会に出ていますが、どの先生も心をしっかりと育てることの大切さについて訴えかけられています。心がしっかり育っていれば、多少の挫折を味わっても簡単に崩れ落ちることなく自分の足でしっかりと歩いていけるのです。いくら勉強やスポーツの能力に恵まれていても、心がしっかり育っていないと簡単に崩れ落ちてしまうのです。

人としてこの世に生を受け、紆余曲折あっても幸せを感じ、この世を去るときに生まれてきたことへ感謝できる・・・そんな人生を送るために今、目の前にいる子どもたちの心をしっかりと育てたい。そのためにすべきことは何だろう?保育園で過ごす時間をどのように、何に重点をおいて費やすべきだろう?と問いかけながら毎日の保育をしています。

保育をやればやるほど、保育を勉強すればするほど、その奥深さを感じます。どんなことでもそうでしょうが、行き着くところは哲学なのだと感じるこの頃です。私の保育哲学も少しずつここでお伝えできれば・・・、そして何かしら子育てのヒントにしていただければ・・・と思います。